ノンフリート等級制度の基礎|無事故を続けると保険料が安くなる仕組みを解説

ノンフリート等級制度とは

ノンフリート等級制度(ノンフリート等級別料率制度)とは、簡単に言うと、事故歴に応じた割増率と割引率が保険料に適用される制度のことです。事故を起こせば保険料が高くなり、無事故であれば保険料は安くなります。

一度事故を起こした人は、再度事故を起こす可能性(リスク)が高いという統計結果も出ています。事故を起こしていない人の保険料は安くして、事故を起こした人から保険料を多くもらうようになったことで、以前の制度よりも公平な制度になったと言えます。

ノンフリート等級制度では、等級が20段階に区分されています。20等級の保険料が最も安くなるように設定されています。

はじめて自動車保険の契約をした際には、6等級からスタートします。条件によっては、7等級からの場合もあります(セカンドカー割引)。1年間、無事故運転だった場合には、翌年の等級が1つ上がって、7等級(もしくは8等級)になります。

事故を起こすと、基本的には3等級下がります。正確に言えば、事故を起こして保険を使った場合に等級が下がります(事故を起こしても保険を使わない場合は、等級は下がりません)。等級を毎年1つずつ積み上げていくことで、保険料が安くなっていきます。

ノンフリート等級別料率制度による保険料の割増引率表

等級 無事故係数 事故有係数 等級 無事故係数 事故有係数
1等級 +64% +64% 11等級 -47% -25%
2等級 +28% +28% 12等級 -48% -27%
3等級 +12% +12% 13等級 -49% -29%
4等級 -2% -2% 14等級 -50% -31%
5等級 -13% -13% 15等級 -51% -33%
6等級 -19% -19% 16等級 -52% -36%
7等級 -30% -20% 17等級 -53% -38%
8等級 -40% -21% 18等級 -54% -40%
9等級 -43% -22% 19等級 -55% -42%
10等級 -45% -23% 20等級 -63% -44%

上記のノンフリート等級別料率制度による保険料の割増引率表を見ると、同じ等級でも、事故の有無で保険料の割引率が違っていることがわかります。

ただし、6等級以下の場合は、次のようになっています。

6等級、5等級、4等級では、事故の有無に関係なく、同じ割引率が適用されています。

3等級以下では、事故の有無に関係なく、同じ割増率が適用されています。

継続契約の1~6等級は、事故経験がまったくない人が含まれていないので、無事故等級も事故有等級も同じ割増引率となっています。新規契約の6等級については、継続契約者とは違う割増引率が設定されています(条件によっては7等級も含む)。6等級、7等級の割増引率については、下記の記事をご覧ください。

icon-arrow-circle-right ノンフリート等級の6S、6F、7A、7Bなどアルファベットの意味が知りたい

等級が高いほど割引率が大きくなりますから、20等級で無事故の場合は63%の割引率が適用されます。しかし、1等級の場合は、事故の有無に関係なく、64%の割増率が適用されてしまいます。

ノンフリート契約とフリート契約

自動車保険には、ノンフリート契約とフリート契約という区分けがあります。

  • ノンフリート契約:9台以下の車両を所有・使用している場合の契約
  • フリート契約:10台以上の車両を所有・使用している場合の契約

個人で車を10台以上所有する人はほとんどいませんから、個人契約の場合は、ほとんどがノンフリート契約になります。フリート契約は、主に法人が自動車保険に加入する場合になります。

一部の例外はあるものの、ノンフリート等級は、保険会社を変更しても、そのまま引き継がれます。例えば、別の保険会社の自動車保険に乗り換えても、15等級の人なら15等級のままです。6等級まで戻ってしまうことはありません。

ちなみに、フリートというのは英語ではfleetと表記し、艦隊や車両隊といった何らかの集まりを意味します。ノンフリートは、フリートではない契約ということになります。ノンフリート契約を語源から見ると、少しはイメージしやすくなるかもしれませんね。

ノンフリート等級制度|等級の上下が起こる仕組み

すでにお話したように、自動車保険の新規契約時は、6等級からスタートします。その後、保険を使う使わないによって、等級は上がったり下がったりします。

保険を使えば、基本的には等級は下がるのですが、中には例外もあります。事故の種類によって、等級の扱われ方に違いがあります。

事故の種類と等級ダウン

ノーカウント事故
事故で保険を使っても、事故件数として数えない事故「ノーカウント事故」があります。無保険車傷害保険、人身傷害補償保険、搭乗者傷害保険、ファミリーバイク特約といった保険(特約)で保険金が支払われる事故が該当します。

事故がなかった時と同じように扱われるので、その他の保険金請求がない場合は、翌年の等級は1つ上がります。

icon-arrow-circle-right 自動車保険で等級が下がらない「ノーカウント事故」とは?

1等級ダウン事故
基本的には、自分に責任がないような事故が起きた場合、1等級ダウン事故となります。飛び石によってフロントガラスが傷ついたり、落書きをされたり、大雨やゲリラ豪雨によって車が水没した場合などが該当します。

以前は、飛び石などによる損害で保険を使う場合、等級は下がりませんでした。しかし、「等級据え置き事故」は廃止されてしまったので、現在は、1等級ダウン事故となってしまいます。

icon-arrow-circle-right 1等級ダウン事故とは|等級据え置き事故ではなくなった

3等級ダウン事故
基本的には、事故を起こすと3等級ダウン事故となります。他人をケガさせてしまい対人賠償保険金が支払われたり、他の車と衝突して対物賠償保険金が支払われたり、電柱や建物にぶつかったりした場合などが該当します。

1等級ダウン事故やノーカウント事故に該当しない場合は、3等級ダウン事故と考えるとわかりやすいかもしれません。

icon-arrow-circle-right 3等級ダウン事故とは|保険料はいくら上がる?2回事故するとどうなるのか?

事故有係数が適用される期間

ノンフリート等級制度は2012年に一部改定されたことで、無事故の場合と、事故有りの場合の2種類に各等級の割引率が分類されました。そして、事故有係数適用期間が新たに適用されるようになりました。

icon-arrow-circle-right 事故あり係数適用期間とは|自動車保険の「事故あり等級」はいつまで続くのか?

事故有係数適用期間とは、事故有りの割増率・割引率を適用する期間のことを言います。


例えば、3等級ダウン事故を起こした場合は、翌年度から3年間は事故有係数が適用されます。3年間無事故の場合、4年後から無事故係数が適用されます。

保険料の見直し|別の保険会社への乗り換えは、満期日のタイミングで

自動車保険に加入していても、自分の等級を知らないという人も少なくありません。保険料を見直したり、乗り換えたりするのであれば、自分の等級を知っておく必要があります。保険証券や更新案内のはがきやメールなどに記載されているので、確認しておきましょう。

そして、別の保険会社への乗り換えは、満期日のタイミングで行うということを忘れないでください。

別の保険会社に乗り換える際、等級を引き継ぐことができますが、満期日のタイミングで保険会社を乗り換えないと、等級が1つ上がるチャンスを逃してしまうことになります。

等級は一気に上がるものではありません。保険料を安くするためにも、等級が上がる機会を大事にしたいものですね。


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