任意保険の見積もり結果|スズキ ワゴンRの保険料を損保3社で比較してみました
軽トールワゴンの中では特に人気があるスズキ ワゴンR。2017年2月にはフルモデルチェンジをし、低燃費や高い安全性能を実現しています。また、広瀬すずさんと草刈正雄さんが出演するCMもありましたが、性別や年齢を問わず、幅広いユーザー層に受け入れられるデザインになっています。
室内空間の快適さもあって、購入を検討している人も多いワゴンRですが、保険料はいくらになるのでしょうか。実際に見積もりを取ってみました。
スズキ ワゴンRの見積もりで使用した条件
自動車保険の見積もりは、損保ジャパン日本興亜、ソニー損保、イーデザイン損保の3社で行いました。見積もりをした際の条件は、次のように設定しています。
■見積りした車の基本情報
- 車両: スズキ ワゴンR
- グレード: HYBRID FX
- 型式: MH55S
- 初度登録年月: 2017年2月
- ナンバー: 5ナンバー
■主に運転をする人(記名被保険者)の情報
- 記名被保険者: 28歳女性
- 運転免許保有者: 本人
- 主な使用地(都道府県): 栃木県
- 免許の色: ブルー
- 運転者の範囲: 本人・配偶者限定
- 運転者年齢条件: 26歳以上補償
■自動車保険の内容
- 等級: 10等級(見積もり時9等級)
- 事故有係数適用期間: 0年
- 使用目的: 日常・レジャー
- 予想年間走行距離: 11,000km以下※ソニー損保、5,000km超10,000km以下※イーデザイン損保
- 対人賠償保険: 無制限
- 対物賠償保険: 無制限
- 搭乗者傷害保険: なし
- 人身傷害保険: 3,000万円(搭乗中のみ補償タイプ)
- 車両保険: 一般タイプ 160万円(免責金額5-10)
- 付帯した特約: 弁護士費用等補償保険、対物超過修理費用特約、他車運転特約、無保険車傷害特約 等
- 適用された割引: 新車割引、エコカー割引、証券ペーパーレス割引、インターネット割引 等
※損保ジャパン日本興亜は、証券ペーパーレス割引、インターネット割引、走行距離による割引はありません。
※ソニー損保では、弁護士特約(自動車事故のみ)を適用しています。
※新車割引が適用されるのは、損保ジャパン日本興亜のみです。
家族構成としては、妻28歳、夫29歳、子供1歳を想定しています。子供といっしょに買い物に行ったり、幼稚園や保育園に連れて行ったりすることを考え、安全性能が高くて女性でも運転しやすいワゴンRを選びました。
【見積もり結果】ワゴンRの保険料
20代女性の場合、ワゴンRの保険料は、次のようになりました。
保険会社 | 保険料 |
損保ジャパン日本興亜 | 73,810円 |
ソニー損保 | 66,130円 |
イーデザイン損保 | 53,780円 |
一番安いのが、イーデザイン損保の53,780円、続いて、ソニー損保66,130円、そして、損保ジャパン日本興亜73,810円という結果になりました。やはり、ダイレクト型自動車保険のイーデザイン損保とソニー損保が、代理店型自動車保険の損保ジャパン日本興亜よりも安いという結果になっていますね。代理店型よりもダイレクト型の方が割引制度が充実しているので、保険料を抑えることができています。
そして、同じダイレクト型自動車保険といっても、イーデザイン損保とソニー損保では、12,350円も保険料に違いがあります。1万円以上も差が出ているのには驚きです。保険料にこれだけの差が出てしまう理由としては、各保険会社で選択する条件が異なっていることが影響していると考えられます。
まず、今回の見積もり条件では、走行距離1万kmを想定しました。ソニー損保では11,000km以下を選択することになりますが、イーデザイン損保では5,000km超10,000km以下を選択することになります。走行距離の割引という点では、距離の短いイーデザイン損保の方が、優遇されていると言えます(ちなみに、損保ジャパン日本興亜には走行距離による割引はありません)。
この他にも車の使用目的では、ソニー損保は「主に家庭用(通勤を含む)」を選択し、イーデザイン損保では「日常レジャー(通勤は含まない)」を選択しているという違いがあります。車の使用頻度を考えると、「日常レジャー」という条件の方が、事故リスクが少なくなるので、保険料割引の面で優遇されていると考えることができます。
他にも、保険会社独自の料率があります。これは、実際に見積もりを取って比較することでわかるところです。今回の結果を踏まえて、損保3社の中で保険料が一番安いところを選ぶなら、イーデザイン損保ということになりますね。
ワゴンR|車両保険のタイプで保険料を比較
車両保険一般型の場合だけではなく、エコノミー型の場合や、車両保険を付けなかった場合についても見積もりを取りました。その結果は、次の通りです。
車両保険 | 保険会社 | 保険料 |
一般タイプ | 損保ジャパン日本興亜 | 73,810円 |
ソニー損保 | 66,130円 | |
イーデザイン損保 | 53,780円 | |
エコノミータイプ | 損保ジャパン日本興亜 | 63,430円 |
ソニー損保 | 50,780円 | |
イーデザイン損保 | 42,410円 | |
無し | 損保ジャパン日本興亜 | 38,820円 |
ソニー損保 | 34,230円 | |
イーデザイン損保 | 30,250円 |
車両保険のタイプをエコノミー型に変えると、補償範囲が限定される分安くなります。また、車両保険を付けないことで、保険料はさらに安くなります。上記の表を見ると、「車両保険一般型」、「エコノミー型」、「車両保険無し」といったどの項目においても、イーデザイン損保が一番安いという結果になりました。
イーデザイン損保は、弁護士費用等補償保険が自動付帯されていて、この安さです。
弁護士費用特約とは|交通事故以外の日常生活でも使える弁護士費用特約など、補償範囲や金額が知りたい
2016年12月発売の別冊宝島『よい保険・悪い保険徹底見直し編』の自動車保険ランキングで、第1位にイーデザイン損保が選ばれていることにも納得ですね。
ワゴンR|運転者の範囲で保険料を比較
保険料を節約する上でしっかりと選択しておきたいのが、運転者の範囲です。
実際にイーデザイン損保で見積もりを取って比較してみました。その結果、下記の表のようになりました。
車両保険 | 保険会社 | 運転者の範囲 | 保険料 | 「本人限定」との差額 |
一般タイプ | イーデザイン損保 | 本人限定 | 53,200円 | – |
本人配偶者限定 | 53,780円 | 580円 | ||
家族限定 | 56,640円 | 3,440円 | ||
限定なし | 57,560円 | 4,360円 |
本人限定と本人配偶者限定の差額は580円となり、それほど保険料に差はありませんが、家族限定と比較すると3,440円、運転者の範囲を設定しない場合については4,360円も高くなっていることがわかります。
保険料を少しでも安くするためにも、誰が運転するのかをよく考えて、運転者の範囲を決めていきたいものですね。
スズキ ワゴンRの特徴やスペックなどをご紹介
ここからは、スズキ ワゴンRの特徴やスペック、お役立ち情報などをご紹介します。
ワゴンRのグレードと価格について
ワゴンRのグレードと価格は次の通りです。
グレード | 価格 |
HYBRID FZ | 1,350,000円~ |
HYBRID FX | 1,177,200円~ |
FA | 1,078,920円~ |
スムーズな加速と高い静粛性を実現したマイルドハイブリッドが話題となっているワゴンRですが、ハイブリッド車なのはFZとFXです。価格が最も安いFAはハイブリッド車ではないので、購入する際には注意したいところです。
マイルドハイブリッドとは、減速している時のエネルギーを利用して発電し、加速の際に、その電力を使ってエンジンをサポートするものです。燃費の向上が期待できるハイブリッドシステムとして、新型ワゴンRの主力ともいうべきグレードに搭載されています。
ワゴンRのスタイル・デザインはどうなっているのか?
ワゴンRはグレードによって、デザインが違います。画像を見ての通りですが、左側がFZ、右側がFXとFAのデザインになっています。
ワゴンRの外装|エクステリアについて
グレード | 全長×全幅×全高(mm) |
HYBRID FZ | 3,395×1,475×1,650 |
HYBRID FX | |
FA |
ライバル車であるダイハツ ムーヴやホンダ N-WGNと比較すると、全長、全幅は同じですが、全高がムーヴは1,630mm、N-WGNは1,655mm~1,675mmとなっています。全高が一番高いのがN-WGN、その次にワゴンR、ムーヴと続きます。
ボディカラーは、最大10色となっています。
ブリスクブルーメタリック / ブレイブカーキパール / リフレクティブオレンジメタリック / ピュアレッド / ムーンライトバイオレットパールメタリック / スチールシルバーメタリック / ブルーイッシュブラックパール3 / ピュアホワイトパール
■HYBRID FXのボディカラー
サニーイエローメタリック / ブリスクブルーメタリック / リフレクティブオレンジメタリック / ピュアレッド / フィズブルーパールメタリック / スペリアホワイト / シルキーシルバーメタリック / アーバンブラウンパールメタリック / ブルーイッシュブラックパール3 / ピュアホワイトパール
■FAのボディカラー
シルキーシルバーメタリック / ブリスクブルーメタリック / サニーイエローメタリック / リフレクティブオレンジメタリック / ピュアレッ / フィズブルーパールメタリック / スペリアホワイト / アーバンブラウンパールメタリック / ブルーイッシュブラックパール3 / ピュアホワイトパール
フルモデルチェンジによって、「サニーイエローメタリック」「リフレクティブオレンジメタリック」が新色として登場しています。
ワゴンRの内装|インテリア・ユーティリティについて
ダイハツ ムーヴやホンダ N-WGNと比較すると、室内長は、ワゴンRが2,450mm、ムーヴが2,080mm、N-WGNが2,055mmとなっています。車体のサイズでは大きな差はありませんでしたが、室内長で見る限りでは、ワゴンRが一番長いことが分かります。
シートアレンジが豊富で、丸めたカーペットやサーフボードといった長い荷物を載せたり、自転車などの大きな荷物を載せたり、フルフラットにして車中泊もできたりするのが魅力です。フルフラットにして寝る場合ですが、ネットで検索すると、「お値段以上・・・」でおなじみの某家具専門店のマットレスを使っている人が多いようです。
大人が4人乗ってもそれほど窮屈さを感じないという口コミ評価もありました。
ベージュの内装については好みが分かれるところです。「チープな感じ」と評する人もいれば、「明るく広々とした感じで良い」という人もいます。子供を乗せるなら、ベージュのように明るい色合いの方がいいかもしれませんね。
また、濡れたままでも車外へとしっかり排水してくれる傘ホルダーも付いています。車内に水が溜まる心配もありません。
ワゴンRの安全装備はどう?
スズキ ワゴンRには、セーフティパッケージがあります。HYBRID FZとHYBRID FXにメーカーオプションとして設定することが可能です。
「ヘッドアップディスプレイが便利」という口コミ評価もありました。視線の先に欲しい情報が表示されていますから、視線移動を少なくしてくれます。安全運転に役立ちますね。
ただ一つ気になる点を挙げるとしたら、サイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグがワゴンRスティングレーハイブリッドT(最上級のグレード)にのみ標準装備されているというところです。今回取り上げた3つのグレード(HYBRID FZ、HYBRID FX、FA)には、オプション設定すらありません。ダイハツやホンダの軽自動車ではオプション設定できるようになっているので、是非スズキでも取り入れてほしいところです。
ワゴンRの燃費性能と口コミ評価が知りたい
グレード | 燃費(km/L) | |
2WD | 4WD | |
HYBRID FZ | 33.4 | 30.4 |
HYBRID FX | ||
FA | 26.8 | 25.4 |
マイルドハイブリッドを搭載するハイブリッドFZ(2WD)の場合、街乗りで実燃費が23km/L程度という口コミ評価もありました。
今回のフルモデルチェンジで新型ワゴンR(6代目)となったわけですが、使いやすさ、低燃費といった点で優れていますし、軽自動車としては初となる「ヘッドアップディスプレイ」が採用されているところも魅力的です。軽トールワゴンを購入しようと考えているなら、ワゴンRも選択肢に入れておきたいですね。
>>自分の保険料をちょっと確認してみる