保険料に最大4倍もの差が出る料率クラスとは?保険料が上下する仕組みなどを解説

自動車保険の保険料は、乗っている車や運転者の事故リスクに応じて算出されます。

事故を起こす可能性が低いと保険料が安くなる「リスク細分型自動車保険」では、事故リスクの要因を細かく分類・分析することで、保険料率が設定されています。年齢、車の使用目的、地域、ノンフリート等級など、いろいろな事故リスクの分析指標がありますが、車の種類(形式)ごとの事故リスクとして、料率クラス(形式別料率クラス)があります。

自動車保険の保険料を算出には料率クラスが適用されますから、見積もりと取るときには、車の形式を正しく入力する必要があります。自動車の形式は車検証(自動車検査証)を見るとわかります。

車検証


一般的に形式欄のハイフンの右側に、その車の形式が表記されています。

料率クラスとは

料率クラスには、4つの項目があります。

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険
  • 傷害保険(人身傷害・搭乗者傷害)
  • 車両保険

車の形式ごとに、この4つの項目を9段階(1から9までの数値)に区分しています。車の形式ごとの区分けですから、同じ車種でも形式が違えば、料率クラスも異なってきます。

例えば、トヨタ カムリの場合、ACV30、ACV35などの形式による料率クラスの違いは次のようになっています。

 メーカー名
車名
型式 料率クラス
対人賠償保険 対物賠償保険 傷害保険 車両保険
トヨタ カムリ ACV35 3 5 4 4
ACV40 4 5 4 4
ACV45 4 6 4 4
AVV50 4 4 4 4
VZV20 5 7 4 1


一般的に、盗難が多い高級車などは車両保険の料率クラスが高くなり、スピードが出やすいスポーツカーなどは対人賠償保険や対物賠償保険の料率クラスが高くなります。

料率クラスは毎年見直しされる

料率クラスは、損害保険料率算出機構が保険会社の情報を基にして算出しています。見直しが1年ごとに行われますから、事故が多かった形式の車は、翌年の料率クラスが上がります。また、事故の件数が少なければ、翌年の料率クラスは下がります。

マイナーな車は料率クラスの変動が少なく、人気の車ほど料率クラスが変わりやすいと言えます。

料率クラスが設定されているのは、自家用普通乗用車と自家用小型乗用車です。軽自動車には、料率クラスはありません。

保険会社ごとに料率クラスを反映させている

料率クラスをどのように反映させるのかは、保険会社によって異なります。損害保険料率算出機構が過去の事故データを踏まえて算出した料率クラスをベースにしていますから、基本的には、どの保険会社も大きな違いはないです。

しかし、料率クラスは毎年見直されていますから、自分が前年度に事故を起こしていなくても保険料が上がる場合があります。料率クラスが上がった結果、保険料も高くなるというわけです。

 メーカー名
車名
形式 平成23年度料率クラス 平成25年度料率クラス
対人
賠償
対物
賠償
傷害
保険
車両
保険
対人
賠償
対物
賠償
傷害
保険
車両
保険
トヨタ
プリウス
ZVW40W 4 4 4 6 4 5 4 5
トヨタ
プリウス
ZVW41W 4 4 4 5 4 5 4 5


例えば、トヨタ プリウスの料率クラスを平成23年度と平成25年度で比較すると、ZVW40Wは対物賠償保険が4から5に上がり、車両保険の料率クラスが6から5に下がっています。ZVW41Wの場合は、車両保険は同じ5のままで、対物賠償保険だけが4から5に上がっています。この変化が、保険料に反映されてきます。

保険料にどれだけの違いがあるのか

料率クラスによって、保険料にどれだけの違いが出るのでしょうか。

今回、セゾン自動車火災保険で見積もりを取ってみることにしました。料率クラスの4つの項目のうちの一つである傷害保険の料率クラスが上がるにつれて、人身傷害保険料も実際にどのように上がるのかを見てみます。

メーカー名
車名
形式 傷害保険の
料率クラス
傷害保険料
マツダ アクセラ BK3P 1 1,470円
トヨタ エスティマハイブリッド AHR10W 2 1,620円
ミツビシ ディオン CR9W 3 1,810円
スバル インプレッサ GE6 4 2,030円
トヨタ カローラレビン AE101 5 2,300円
トヨタ クルーガーV MCU20W 6 2,620円
ホンダ インテグラ DC5 7 3,010円
トヨタ カリーナ CT170 8 3,470円
トヨタ クラウン LS141 9 4,030円


見積もりを取った結果、人身傷害保険料は、料率クラス1では1,470円、料率クラス9では4,030円となりました。人身傷害保険料に約3倍の違いが出ています。

車両料率クラスと保険料

保険料は料率クラスが1つ違うと約1.2倍変わってきます。1.2倍ずつ変わると考えると、料率クラス9は、料率クラス1の約4倍の保険料ということになります。料率クラスが1段階アップするだけで、保険料の負担もそれなりに増えます。

自動車を買い替えたり、2台目を検討していたりする場合は、自分が購入しようとしている車の料率クラスが小さい形式を選ぶと、保険料が安くなる可能性が高くなります。

料率クラスは毎年見直しされますから、あまり気にし過ぎても仕方がない部分もあります。しかし、ひとつの目安として、自分がほしい車がどの料率クラスにあるのかを知っておくのもよいでしょう。盗難や事故が多かった車は料率クラスが上がります。気になる人は、保険会社やディーラーで料率クラスを確認してみて下さい。


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