トヨタ プリウスの保険料【見積もり結果】プリウスの車両保険の金額や料率クラスが知りたい
ハイブリッドカーとして世界的にもよく知られているトヨタのプリウス。最先端技術を用いた人気車種ですから、乗ってみたいという人は多いです。そこで気になってくるのが、保険料。自動車保険が高いのかどうかが気になるところです。
今回、セゾン自動車火災保険、イーデザイン損保、SBI損保、東京海上日動の4社で自動車保険の見積もりを取って、保険料を比較してみました。車両保険の金額や料率クラスなども見ていきます。
プリウス任意保険の見積もりで使用した条件
見積もりで設定した条件は、次の通りです。
■見積りした車の基本情報
車両: トヨタ プリウス
グレード: グレードS
型式: DAA-ZVW50-AHXEB
初度登録年月: 平成28年12月
ナンバー: 3ナンバー■主に運転をする人(記名被保険者)の情報
記名被保険者: 41歳女性
運転免許保有者: 本人
主な使用地(都道府県): 兵庫県
免許の色: ブルー
運転者の範囲: 本人・夫婦限定、家族限定(19歳の子供を含む)の2パターン
家族構成としては、妻41歳、夫42歳、子供19歳を想定しています。
子供が20歳になる頃には運転免許を取得して、親の車を運転したりすることも珍しくありません。子供自身が自分の車を所有する前に、自宅で車庫入れの練習もして上手になっておきたいところですよね。
40代女性を主たる運転者として、夫婦だけが運転する場合と、19歳の子供も含めて運転する場合の保険料を比較することにしました。保険料がそんなに高くないのであれば、子供を含めた形で任意保険に加入したいものです。
本人・夫婦限定の保険料、19歳の子供を含めた家族限定の保険料の2パターンの見積もりを損保4社で取りました。参考にしてみて下さい。
20歳以下の保険料相場については、下記の記事をご覧ください。
【20歳以下の自動車保険】18歳・19歳・20歳の保険料の相場はいくら?|保険料を安くするには
■自動車保険の設定内容
等級: 14等級
事故有係数適用期間: 0年
使用目的: 日常・レジャー
予想年間走行距離: 5,000km超10,000km以下
対人賠償保険: 無制限
対物賠償保険: 無制限
搭乗者傷害保険: なし
人身傷害保険: 3,000万円(搭乗中のみ補償タイプ)
車両保険: 一般タイプ250万円(免責金額5-10)
付帯した特約: 弁護士費用特約
自動付帯となる特約: 他車運転特約、無保険車事故傷害特約、自損事故傷害特約 等
適用される割引: 新車割引、インターネット割引 等(注1、注2)
保険証券の発行: あり
※注1:東京海上日動にはインターネット割引はありません。
※注2:セゾン自動車火災保険には、電気・ハイブリッド車割引があります。
プリウス任意保険の見積もり結果
任意保険の見積もり結果は、次のようになりました。
■見積もり結果【本人・夫婦限定】
保険会社 | 保険料 |
セゾン自動車火災保険 | 60,160円 |
イーデザイン損保 | 57,020円 |
SBI損保 | 57,070円 |
東京海上日動 | 83,920円 |
■見積もり結果【家族限定(19歳の子供を含む)】
保険会社 | 保険料 |
セゾン自動車火災保険 | 119,460円 |
イーデザイン損保 | 155,900円 |
SBI損保 | 169,390円 |
東京海上日動 | 212,070円 |
19歳の子供を含めただけで、保険料がかなり高くなっているのがわかります。本人・夫婦限定の場合と家族限定の場合の保険料を比較すると、セゾン自動車火災保険は2倍、イーデザイン損保、SBI損保、東京海上日動は2倍以上の差です。東京海上日動は、20万円を超える保険料になっています。セゾン自動車火災保険は約10万円ですから、東京海上日動はセゾン自動車火災保険の約2倍。20万円もあればセゾン自動車火災保険なら、プリウス2台分加入できてしまいますね。
東京海上日動はいわゆる代理店型の自動車保険で、インターネット割引(1万円)がありません。そして、自動セットされる特約の数がダイレクト型自動車保険よりも多いのが特徴です。いろいろと自動セットされているので保険料が高めになりますが、自動車保険のことがよくわからなくても、手厚い補償を受けることができます。この辺をメリットとして捉えるかどうかは、個人のライフスタイルにもよるでしょう。
一方のセゾン自動車火災保険、イーデザイン損保、SBI損保はダイレクト型自動車保険です。ニーズに合わせて自分にピッタリの保険をカスタマイズできるのが特徴です。自分に必要ない特約をはずしたりすることで、保険料を安くすることができます。
プリウスの車両保険の金額を比較
ここからは、プリウスの車両保険に注目して保険料を比較していきます。車両保険無し、車両保険エコノミータイプ、車両保険一般タイプの3種類でどのように保険料が変わるのかを見ていきます。
なお、セゾン自動車火災保険の車両保険には一般タイプ、エコノミータイプという区分がありません。自分できめ細やかに補償内容を選べるようになっています。よって、今回の比較では、当て逃げを補償内容に含めないことでエコノミータイプとして対応しています。
車両保険については、下記の記事も参考にしてみてください。
車両保険とは|エコノミー型や一般型など。車両保険の補償内容について
車両保険で比較【本人・夫婦限定】40代女性と夫が乗る場合
新車プリウスを購入した場合、車両保険を付けないという選択をする人はまずいないかと思いますが、ここでは比較のために、車両保険無しというパターンでも見積もりを取っています。
車両保険 | 保険会社 | 保険料 | 車両保険無し との差額 |
一般タイプ | セゾン自動車火災保険 | 60,160円 | 30,240円 |
イーデザイン損保 | 57,020円 | 29,780円 | |
SBI損保 | 57,070円 | 32,290円 | |
東京海上日動 | 83,920円 | 44,990円 | |
エコノミータイプ | セゾン自動車火災保険 | 44,260円 | 14,340円 |
イーデザイン損保 | 40,220円 | 12,980円 | |
SBI損保 | 39,420円 | 14,640円 | |
東京海上日動 | 59,290円 | 20,360円 | |
無し | セゾン自動車火災保険 | 29,920円 | – |
イーデザイン損保 | 27,240円 | – | |
SBI損保 | 24,780円 | – | |
東京海上日動 | 38,930円 | – |
保険料を見ると、東京海上日動が一番高いです。車両保険無しの場合、SBI損保の保険料が一番安いです。車両保険を付けると、SBI損保とイーデザイン損保がほぼ同じ保険料で安くなっています。
車両保険無しとの差額欄を見ると、SBI損保よりもイーデザイン損保の方が安いのが興味深いところです。
本人・夫婦限定の場合、自動車保険はイーデザイン損保かSBI損保というところでしょうか。全体的に見ても、代理店型の自動車保険より、ダイレクト型自動車保険を選ぶ方が安いという結果になりました。
車両保険で比較【家族限定】運転者40代で19歳の子供も乗る場合
次に、家族限定の場合(19歳の子供を含む)の保険料を見ていきます。
本人・夫婦限定で見積もりを取った場合とは、違う結果になりました。
車両保険 | 保険会社 | 保険料 | 車両保険無し との差額 |
一般タイプ | セゾン自動車火災保険 | 119,460円 | 67,670円 |
イーデザイン損保 | 155,900円 | 85,650円 | |
SBI損保 | 169,390円 | 101,060円 | |
東京海上日動 | 212,070円 | 118,480円 | |
エコノミータイプ | セゾン自動車火災保険 | 83,340円 | 31,550円 |
イーデザイン損保 | 107,590円 | 37,340円 | |
SBI損保 | 114,130円 | 45,800円 | |
東京海上日動 | 147,230円 | 53,640円 | |
無し | セゾン自動車火災保険 | 51,790円 | – |
イーデザイン損保 | 70,250円 | – | |
SBI損保 | 68,330円 | – | |
東京海上日動 | 93,590円 | – |
東京海上日動の保険料はやはり一番高いのですが、ダイレクト型自動車保険の中では、セゾン自動車火災保険が一番安いという結果になりました。これは、車両保険の有無に関係なく、どの項目を見ても、セゾン自動車火災保険が損保4社の中で一番安くなっています。
車両保険一般タイプでは、同じダイレクト型自動車保険でも、約5万円の差がついています。同じダイレクト型自動車保険なのに、なぜこんなにも差が出るのでしょうか。これには、運転者の年齢条件が関係しています。
しかし、セゾン自動車火災保険では、運転の頻度が高い「主たる運転者」に合わせた保険料をベースにして算出していきます。ここが他のダイレクト型自動車保険と違うところです。
事故リスクが低いとされる親の年齢に合わせた保険料を算出し、そこに子供の補償を追加するという方式を取っているので、保険料の値上がりが抑制されます。その結果、今回の比較では、セゾン自動車火災保険の保険料が一番安くなったというわけです。
また、車両保険無しとの差額欄を見ると、車両保険一般タイプでは、SBI損保と東京海上日動が10万円を超えています。差額欄だけを見ると、SBI損保も東京海上日動もそんなに保険料の差がないように見えてしまいます。19歳という子供の年齢に合わせて保険料を算出した結果がここにも出ていると言えるでしょう。
同じダイレクト型自動車保険でもセゾン自動車火災保険のように、他とは違う算出方法を採用しているところもあります。これは見積もりを取って他社と比較することで、はじめてわかる部分です。
やはり保険料で損しないためにも、いろいろと見積もりを取って比較してみることが大切だと言えますね。
プリウスの料率クラス
保険料の算出に関わってくる料率クラスですが、今回のプリウスの見積もりでは、次のようになっています。
この中で気になるのが、車両5、対物5という数値です。事故リスクが高いと数値も上がるわけですが、プリウスのユーザーは、乱暴な運転をしたりするようにも思えないですよね。1997年にハイブリッド車として初代のプリウスが発売されて以来、ずっと人気があるプリウスです。プリウスのコンセプト「人と地球にとって快適である」というところに共感している人も多いです。環境問題に対する意識が高くて、経済的にもゆとりがある人が乗っているイメージがあります。
プリウスの料率クラスは、なぜ低くならないのでしょうか。
プリウスの料率クラスが高いのは、事故率が高くて盗難が多いのが原因?!
料率クラスは、事故が多いか少ないか(保険成績がいいか悪いか)という事故実績に基づいて、車の形式ごとに毎年見直されています。保険料が上がったり下がったりするのは、適正で公平な保険料負担を目指しているからです。
車両料率クラスとは?【自動車保険の保険料】車によってかなり違います
国土交通省の交通事故の現状に関する資料を見ると、プリウスと一般エンジン車の比較では、「他のトヨタ車と同等の事故率のレベルと判断」とありますから、特にプリウスの事故率だけが高いということもないようです。料率クラスの高さは事故率というより、人気がある車だからと考える方が良さそうです。
売れているからこそプリウスの性能もどんどん進化していきます。プリウスで使われているハイブリッドシステムは、最先端の技術を使った特別なシステムです。ハイブリッドシステムが故障すると、システムに関係している機関系統を交換することになりますから、それなりの修理費・交換費用がかかります。支払われる保険金額の高さは、料率クラスの高さに影響してきます。
また、日本損害保険協会による自動車盗難事故実態調査の結果によると、2014年から2016年にかけて、プリウスは一番盗難されやすい車として報告されています。車両本体の盗難だけではなく、車上ねらいでもプリウスが1位や2位になっていますから、当然、自動車保険を使う頻度も増え、結果的に料率クラスも上がることになります。
新型プリウスは発売開始から約1か月で受注台数10万台を記録しています。海外ではハリウッドスターもプリウスに乗っています。プリウスがこれだけ人気がある車種である以上、料率クラスが高くなるのは仕方がないのかもしれませんね。
トヨタ プリウスの特徴やスペック
プリウスのグレードと価格
プリウスは5人乗りで、7つのグレードがあります。それぞれのグレードの価格は、以下のようになっています。
グレード | 駆動 | 価格 |
Aプレミアム“ツーリングセレクション” | 2WD E-Four |
3,199,745円~ |
Aプレミアム | 3,107,455円~ | |
A“ツーリングセレクション” | 2,926,800円~ | |
A | 2,777,563円~ | |
S“ツーリングセレクション” | 2,628,327円~ | |
S | 2,479,091円~ | |
E | 2WD | 2,429,018円~ |
全グレード共通で、ハイブリッドシステムは1.8L+モーター、トランスミッションは電気式無段変速機です。
プリウスのスタイル・デザイン
エクステリア(外装デザイン)
グレード | 全長×全幅 | 全高 |
Aプレミアム“ツーリングセレクション” | 4,540×1,760mm | 1,470mm ※E-Four 1,475mm |
Aプレミアム | ||
A“ツーリングセレクション” | ||
A | ||
S“ツーリングセレクション” | ||
S | ||
E | 1,470mm |
5ナンバーの条件は「全幅1,700mm未満」です。プリウスは全幅1,760mmで、5ナンバーの条件である1,700mmを超えているので、3ナンバーになります。
4代目プリウスのエクステリアデザインは、3代目プリウスに比べ、かなり斬新なものになっています。フロントマスクは好みが分かれるところではありますが、デザインの地味さがなくなりました。同じトヨタのミライに少し似ていると言われています。リアデザインとしては、縦長のテールランプが特徴的です。
選択できるボディカラーは次のようになっています。
■ボディカラー
- スーパーホワイトⅡ〈040〉
- ホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉※メーカーオプション32,400円
- シルバーメタリック〈1F7〉
- グレーメタリック〈1G3〉
- アティチュードブラックマイカ〈218〉
- エモーショナルレッド〈3T7〉※メーカーオプション54,000円
- スティールブロンドメタリック〈4X1〉
- サーモテクトライムグリーン〈6W7〉※メーカーオプション43,200円
- ダークブルーマイカメタリック〈8W7〉
インテリア(内装デザイン)・ユーティリティ
ピアノブラックとツヤのあるホワイトの装飾パネルが印象的です。グレードA以上になると、スーパーUVカットガラス機能付・撥水機能付・遮音性ガラスが標準装備されています。車内の静粛性が向上しています。
また、シート形状やクッション材が改善されたことで、後部座席の快適性がアップしています。本革シートなどの上級装備があるのは「Aプレミアム」だけとなっています。
プリウスの安全性能
プリウスは、先進装備が充実しています。衝突回避支援パッケージの「Toyota Safety Sense P」は、グレードA以上で標準装備、グレードS“ツーリングセレクション”、グレードS、グレードEではオプション86,400円で装備可能となっています。
「Toyota Safety Sense P」には4つの先進安全機能があります。
プリクラッシュセーフティーシステムは、ミリ波レーダーと単眼カメラを併用しています。車両だけではなく歩行者も検出し、衝突回避または被害の軽減をサポートしてくれます。
また、道路の白線などを認識するレーンディパーチャーアラート、夜間の歩行者の早期発見に役立つオートマチックハイビーム、先行者との車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロールもセットされています。
JNCAP(自動車アセスメント)予防安全性能評価において、「Toyota Safety Sense P」搭載およびバックカメラ装着車が、2016年度最高ランクの「ASV++」を獲得しています。
プリウスの燃費性能
グレード | 燃費 |
Aプレミアム“ツーリングセレクション” | 37.2km/L ※E-Four 34.0km/L |
Aプレミアム | |
A“ツーリングセレクション” | |
A | |
S“ツーリングセレクション” | |
S | |
E | 40.8km/L |
「E」グレードでは、JC08モード走行燃費40.8km/Lを実現しています。他のグレードも37.2km/Lとなっています。実燃費としては、カタログ値の70%前後と言われていますから、「E」グレードで28.6km/L前後、その他のグレードで26.0km/L前後というところでしょうか。
市街地での走行を得意とするプリウスですが、燃費向上のために、適正なタイヤの空気圧に気をつけたりエコタイヤを使ったりして、プリウスの持ち味を活かしていきたいものですね。
>>自分の保険料をちょっと確認してみる