故障の場合も車両保険は使えるのでしょうか?
車両保険に加入していると、車に損害があった場合は保険金が支払われます。交通事故での損害はもちろん、洪水や台風といった自然災害による損害も補償対象となっています。
では、エンジンやエアコン、パワーウィンドウなどが故障した場合も、車両保険は使えるのでしょうか?
車両保険|故障による損害の場合は補償されません
車両保険は故障の場合、使うことができません。車両保険は、偶然起こった事故による車の損害を補償するものだからです。
保険会社でも、次のように明記されています。
あいおいニッセイ同和損保の車両保険の場合
故障による損害(バッテリー上がりを含む)や、タイヤ(チューブを含む)のみの損害(火災、盗難による損害を除く)は、保険金をお支払いしません。
タイヤの損害については、下記の記事もご覧ください。
アクサダイレクトの車両保険の場合
お支払いできない主な場合
欠陥・摩滅・腐しょく・さびその他自然消耗、故障損害
上記のように、普通に使っていて起きた故障に関しては、車両保険の補償対象外となっています。
エンジンが故障した場合は約40万円、エアコンがダメになった場合は約10万円、パワーウィンドウもスイッチやモーターを交換するだけで、それぞれ2万5千円から3万円は修理費として必要になってきます。
車両保険が使えないとなると、修理費を全額自腹で負担することになります。そして、登録してから6年7年と経つにつれて、故障が発生する割合も大きくなってきます。
エンジンが故障した場合は、他のパーツよりも修理費用がかなり高くなります。車に詳しくないという人であっても、最低限のメンテナンスとして、オイルチェック・オイル交換はしっかりとしておきたいところです。
車が動かなくなった場合、どうすればいい?
車が故障して動かすことができなくなったら、まずロードサービスに連絡をしてみましょう。
自動車保険には、ロードサービスが付いているものもあります。例えばチューリッヒの場合、レッカーサービスについては次のようになっています。
事故や故障で走行不能になったお車を、現場からお客様ご指定の修理工場等へ「100km」まで無料にて牽引します。
最寄りの当社指定修理工場の場合は距離制限がありません。
保険会社によって、50kmや35kmなど無料の範囲に違いはありますが、応急処置として利用することができるので便利です。また、ロードサービスを使っても、等級が下がることはありませんから、翌年の保険料を心配しなくても大丈夫です。
ロードサービスの内容を知らないという人は、一度確認しておきましょう。サービス内容を知っていれば、突然、車が故障して動かなくなっても、落ち着いて対応することができます。
頻繁に車を運転をしている人ほど、故障トラブルは厄介です。日頃からメンテナンスをしっかり行って、車に負担のない、やさしい運転を心がけていきましょう。
>>自分の保険料をちょっと確認してみる